フランスで子育て猫育て。

南仏での育児と猫のことをつづっています。

娘 “苦労の道”を行く。

朝からけっこうな雨降りのニースでしたが、14時過ぎに止んだので娘と散歩に出かけました。公園は雨で路面も遊具も水浸しなので、ぐるっと近所を一巡り。

f:id:srdavi3216:20180312061209j:image

娘、石畳の道に初挑戦。ヨチヨチがんばって歩いてました。

この小道は、近所にあるガレール通り。古代の奴隷が漕いだオール推進の「ガレー船」に由来する名前。

現代では「苦労する」というフランス語でもあるそうな。坂上は階段になっているし、なるほど結構な段数でした。

とは言え、車の往来を気にせず歩ける良い小道でした。ただし犬のフンには要注意。

https://www.instagram.com/p/BDOhQkKGNnf/

ちょうど2年前の今頃にも夫と散歩でこの道を歩いてました。この時はまだ娘もこの世に存在せず。

何だか感慨深い気持ちになる散歩でした。

ニース、今週末も雨。

f:id:srdavi3216:20180311070954j:image

平日は比較的好天なのに、週末になると天気が崩れるというのが、かれこれ1ヶ月近く続いたニース。カーニバルシーズン中ずっとこんな感じで関係者にはしょっぱい年たったのでは(余計なお世話)。

私はと言えば、週末にこそ夫と共に娘を外に連れ出したい、気分転換したいのに出来ない鬱々具合。

そして、今週末もスッキリしない天気となりました。

が、「週末の家ごもりはもう飽き飽きだ!」という夫の一言で、霧雨をおして海まで散歩に行きました。街に出たら、ほとんど誰も傘も差さずに歩いてます。これぞニース。


f:id:srdavi3216:20180311071511j:image
気温はそれほど低くなく風もないので、霧雨の中、大人はビール、子供はバナナで一息。

f:id:srdavi3216:20180311071926j:image
サイクリング用品のイベントをやっていたので、冷やかしに。近々自転車を買おうかと言っていたので、いいタイミング。

自転車に付ける子供用チェアのスウェーデンのメーカーが出展してたので、色々説明を聞き、カタログとノベルティの水筒を貰って、とても満足。

 

娘は夫に手を引かれて総歩行距離200メートル。よく頑張りました。久しぶりに寝入って3時間経過後の号泣も無く、夜はふけております。

 

で、明日の日曜日も雨予報。

負けない。

親が気力体力充実してないと育児って倍疲れる。

f:id:srdavi3216:20180303060032j:plain

ニース、先週末から雨、その後はシベリアからの大寒波で雪、今日も朝から雨。今週末も雨予報で何かもう「雨季?雨季なの?!太陽どこ?!」状態。

そして、春に向けて換毛期に入ったらしき白茶猫の抜け毛によって、鼻詰まり咳込みが止まらず夜の眠りが浅いせいで、日中全体的にぐったり。(一匹目の白黒猫を飼い始めた後になって軽めの猫アレルギー発覚。白黒に対しては免疫ができて時々鼻水でる程度。しかし白茶は飼い始めて初の本格的換毛期のため、強めのアレルギー反応が出ている次第。)

それでも気力で家事育児をやっていたけれど、数日続けて太陽の光を浴びず、薄暗い屋内にこもりきってると回復が遅い。どんどん鬱々としてくる。

一方の娘は、外遊びができない分、体力有り余ってる感じで激しく元気。しかも今日も昼寝はわずかに50分。最低でも2時間は確保したい日中唯一のひとり時間が・・・(涙)

親子のパワーバランスというか、エネルギーバランスが釣り合ってないので、本当にキツイ。

 

でも太陽の光ってすごい。

14時頃、今週初めての晴れ間が。しかも、昨日の積雪が嘘のように暖かい。体感15度以上あったのでは。もう、救いを求めるように娘と猫を連れて庭へ・・・。

何だかんだで2時間ほど、娘の庭遊びを見守りながらひなたぼっこ。

めっちゃ回復した!日光すごい!

「プロヴァンスには光セラピーがある」という言葉を以前SNSで見かけたことがあるのだけど、これは本当だなぁとしみじみ思いました。

親が気力体力充実してないと、幼児の世話は本当に堪える(元気な時だって堪えるのに)。

また明日から雨予報だけど、何とか頑張れそう。

 

余談

別ブログで、こんな記事も書きました。娘にフランス語を喋らせたい私(いや、放っといてもそのうち私よりもペラペラに育つんだろうけどさ)。

ニースで雪が降った(そして積もった)。

f:id:srdavi3216:20180301220248j:plain

2月26日、ニースで雪が降った(珍しい)とブログに書いたら、そこからまさかの3日連続で粉雪となり、ついに昨晩は積もりました。

 

明けて今日は雨。

うちの周りは5cm程積もっていました。ニースでこんな積雪なんてしばらくないだろうから、娘と雪だるまでも作ろうかと目論んでいたけど、抱っこして雪に近づいただけで全力拒否。屋外のバケツに溜めた水なら嬉々として手を突っ込んで遊び続けるのに、なぜだ。

f:id:srdavi3216:20180301221430j:plain

見て、この深く刻まれた眉間のシワ。

 

すごいなシベリアの大寒波。

今回の降雪は、シベリアからの大寒波によるものだそう。しかも、春を祝うニースのカーニバルめがけてやってくるとは...。ちなみに今年のカーニバルも今週末に閉幕ですが、毎週末の予報も雨らしく、開催期間中、大寒波だわ雪だわでほとんど天気が優れなくて本当気の毒(行ってないけど)。

隣家にキレイに咲いていたミモザの木の花も、雪にやられてしょんぼりした感じになっておりました。

www.afpbb.com

水曜日は資源ごみ収集日なのにキャンセル...。

ちなみに、我が家のエリアは水曜夜が資源ごみ収集の日で、深夜に清掃車が巡回していくんですが、今回の雪のせいでキャンセル。すでにパンパンのゴミ箱を、すごすごとガレージに戻しました。来週までにゴミがあふれることは必至。・・・悲しい。

 

 

ニースで雪が降った(珍しい)。

f:id:srdavi3216:20180226224538j:plain

先週からの天気予報が(珍しく)変わらず、予報通り朝9時前からニースでは粉雪が降っています。

20年近くニースに住んでいる義父に聞いてみても「ニース市内で最後に雪が降ったのいつだっけ?」というくらい前のことらしく。

 

f:id:srdavi3216:20180226224640j:plain

「雪が降った」といっても、写真のようにクモの巣にちょっと、葉っぱの上にちょっと雪が残る程度。でも雨よりは気分的に楽しくて、私も久しぶりの雪にちょっと浮かれました。

 

娘をセーターとマフラーと帽子でぐるぐる巻にして庭に出してみたら、ずーっと上を見上げて舞い降りてくる雪に向かって「あ!あ!あ!」と言っていたので、一応雨とは違う何かとして認識したようです。来年の冬には、雪遊びができるところに連れて行ってみたいな。

 

午後にはやんでしまうかと思った雪ですが、19時過ぎてもずーっと粉雪が降り続き、気温低下とともに屋根や木に積もってきました。これも私はニースで初めて見る光景。

ニースよりも山よりに勤務先がある夫も、路面凍結を避けるため16時には帰宅。しかし、明日の朝はどうかなぁ。夫は「道が凍ってたら家で仕事」とケロッと言っておりました(これぞ裁量労働制・・・)。

 

ちなみに、せっかく夫が早く帰ってきたというのに、私は義父とカーヴ(地下倉庫)の換気窓の隙間風を塞ぐ作業を延々とやっていた午後でした。

おかげで作業後のキンキンに冷えたビールが美味しかったです。

 

祖父の夢を見た。

https://www.instagram.com/p/BEGmAfmmNgk/

 

昨晩、10年前に亡くなった祖父が夢に出てきた。

 

帰宅したら、祖父が訪ねてきており、コタツに入って待っていた。夫と娘は隣室で過ごしているようだった。

祖父は、会社勤めをしていた時のように、きちんとグレーのスーツを着ていて、髪は後ろになでつけてあった。私が祖父のことを思い出す時の姿だった。

しばらく他愛もない話をした後、祖父は「そろそろ帰るよ」と言って立ち上がった。私も一緒に立ち上がり、玄関で「じゃあまた」と祖父を抱きしめた。祖父は「手紙を書くよ」と言った。ショボっとした目で、泣いているような笑顔をしていた。

祖父が家を出て行ったかどうかは、これを書いている今はもう覚えていない。

 

携帯電話のアラームが鳴って目が覚め、寝ぼけたまま、隣で寝ている夫に今見たばかりの夢をモゴモゴと話して聞かせた。彼も「ウンウン」と相槌はうっていたけど、寝ぼけていたから、もう私の話は覚えていないだろう。

 

祖父が他界してから、彼が夢に出てきたことは何度かあったような気がする。でも、夢の最後にこんなにきちんと別れを告げたのは初めてだ。

 

現実には、私は祖父の死に目に会えていない。最後に祖父に会ってしばらくした後、彼にガンが見つかった。発見後はあれよあれよと悪化して、3ヶ月も経たずに亡くなってしまった。遠方にいたため、一度もお見舞いにも行けずじまいだった。

 

最後に会った時、その時も、私と祖父は別れ際にお互いを抱きしめて「元気でね」と言うようなことを話した。夢で見た祖父の別れ際の表情は、その時と同じだった。笑顔だけど、泣いているような。

 

良い夢だった。

忘れてしまうのがもったいないくらいなので、ここに書き留めておくことにした。

 

「手紙を書くよ」と夢の中の祖父は言った。本当に届いたら最高なんだけどな。

おじいちゃん、私いまフランスに住んでますのでー。

 

 

娘 箱が好き。

猫を飼っていると「猫ってとりあえず箱があったら入るよね」というのはよくある事象ですが、1歳児もそうなんだな、というのは最近よく思います。

貰ったり買ったりして増えた娘の玩具やぬいぐるみをポンポン放り込んでおく用に、オムツの段ボールを部屋に置いています。本当はちゃんとした家具を買いたいけど、年内に引っ越しを考えているための仮の処置としてそうしていたところ、背が伸びて自力で出入りできるようになった娘が、ふと見ると入っていることが頻繁になってきました。

f:id:srdavi3216:20180214215348j:plain

始めのうちこそ、入ったは良いけど出られない、ということも多く、しょっちゅう救出要請(=泣くor大声で呼ぶ)がかかっていましたが、最近は自分でどうにかできることに気付いた様子。

f:id:srdavi3216:20180214215313j:plain

このくつろぎっぷりとか。

小さいサイズの箱も気になるようで、お菓子が入っていた箱にも収まっていました。非常に丈夫だったので1ヶ月近く楽しんでいたこの箱、数日前についに破れてしまいました。残念。

f:id:srdavi3216:20180214215342j:plain

正座で居心地を検証中。
f:id:srdavi3216:20180214215410j:plain

なんだろう、猫といっしょに暮らしているせいなのか。

箱入り猫も可愛いけど、箱入り娘も可愛いので、発見する度に無駄にたくさん写真を撮りまくって、携帯のメモリーを減らす母です。

 

石のニースの海岸は1歳児を遊ばせるのに最適。

ニースの海岸は、砂ではなく石が入れられています。子どもを生む前は、「寝そべると結構痛いし、歩きにくいなあ」くらいにしか思っていませんでしたが、娘が自分で動き回るようになってからは、「砂のビーチより良い!」とほぼ毎週連れて来ています。

f:id:srdavi3216:20180211063146j:image

ビーチの場所によっては砂が露出しているところや、小さめの石が多いところもありますが、基本的には1歳の娘の手のひらサイズの石が入れられています。

これが、拾ったものは一応口に入れてみる1歳児を放流するにあたって、石を飲み込んでしまう心配が少なくなるので助かります。(目を離した隙に石を舐めてしまうのは、もう仕方ない)

ゴロゴロした石の上は、ハイハイで移動するにも結構大変なので、1人でさくさく遠くに行ってしまうこともありません。目の届く範囲で、石を拾っては捨て、捨てては拾ってを楽しそうに繰り返しています。 楽!

 

https://www.instagram.com/p/BDbCNpomNi-/

で、娘を横目で見ながら、親は親でこんな感じ(写真は2年前ですが、だいたい同じ)。晩秋から初春にかけては、ビーチに降りてくる観光客は少ないので、ゆったりできます。

 

f:id:srdavi3216:20180211062755j:image

フォトジェニックな写真が撮れることも、海が良い理由だったり。

 

猫と娘 庭遊び&育児専業主婦に戻った感想。

f:id:srdavi3216:20180118221402j:plain

語学学校がひとまず終了し、育児専業主婦の日々復活。

2018年の抱負の一つ、「娘をできるだけ外に連れ出す」という目標を実行すべく、「いざ、近所の公園へ!」...ではなく、我が家の庭へ。

我が家の庭は義父母が非常にこまめに手入れをしていて、小ぢんまりしていて、すごく素敵なのだけど、温暖なニースの気候のせいで4月に入るともう蚊が発生し、6月にもなると刺されやすい体質の私は5分と居られない恐怖の場所になるんですが、今は蚊はいないし日当たりも良い。

娘の外遊びは、しばらく自宅の庭を有効活用しようと思います。遊具はないけど、階段の昇り降りに励んだり、松ぼっくりを拾ったりしてるし、猫もついてきて一緒に動きまわるので娘も楽しそう。

何より、私が楽。

坂の多いニース、我が家も坂の中腹に位置するため、家を出たら行きも帰りも坂。私も夫もそれを考えるだけで出かける意欲が萎むんですよね。だから、ベビーカーでの外出は、どうしても夫婦揃って「よっしゃ行くで!」と気合が入った場合に限りがち。でも1歳になった娘には、そんなの関係ないからなぁ。

f:id:srdavi3216:20180118222858j:plain

 

今日から一旦育児専業主婦に戻りましたが。

f:id:srdavi3216:20180118221444j:plain

8時半からの授業に遅刻しないよう、朝7時50分までに確実に家を出るため逆算して段取りを組み、これまで私がやっていた育児家事の一部を夫に振り分けて繰り回す、ということを行った一ヶ月は、私にも夫にも、いずれ来る共働き生活の練習として結構良かったなと思います。

  • 娘の食事の下ごしらえは前日にし、翌朝、夫の弁当と同時並行で昼・夜2回分を作る。
  • 学校後に買い出しから戻った後に、娘を待たせず朝作っておいた夕飯を食べさせ、できるだけ彼女と遊ぶ時間を増やす。
  • 夫が帰宅したら、娘を風呂に入れ、しばし親子3人で戯れた後、娘をベッドに入れる。そして、夫婦で夕食。食後は翌朝の作業を極力減らすようできることをやっとく、みたいな。

育児を経験すると仕事復帰後の能力が上がる、という話を聞くことがありますが、それは、こういう先々の段取り力がかなり向上するせいなんだろうな、と思いました。赤子ほど常時イレギュラーな存在もないからなあ。

 

なにはともあれ、フランス語の勉強を続けられるよう、段取り力は落とさず行きたいと思います。

 

夫、初めての1歳娘のひとり育児やりました。

f:id:srdavi3216:20180105071801j:plain

年が明けて1月4日から移民局(OFII)の語学学校が再開。

今日は午前午後とも授業がある日だったので、まだ冬休み中の夫は娘1歳とお留守番となりました。夫に「これが僕の初ひとり育児」と言われて驚いたのですが、確かにそのとおり。

さて、夫と娘、二人でどう過ごしたのでしょうか。

 

スポンサードリンク

 

夫と娘の一日。 

07:00 娘起床、朝のミルク

07:50 娘の離乳食の下ごしらえ(茹でる用の肉と野菜を切るだけ)をして私外出

10:00 娘、朝寝

10:45 夫、入浴。娘、起床 → 遊ぶ

11:30 夫、娘の離乳食作り開始(私にLINEで調味料の所在確認)

12:00 私、昼休み。夫に電話。料理する夫の背後でキャッキャしてる娘の声。

13:00 娘、昼食後は昼寝。夫、自分の昼食。

14:00 娘、起床するがベビーベッド内でそのままゴロゴロ。

15:00 夫、娘と公園にベビーカーで外出するも財布も本も忘れ暇を持て余す

16:30 私、学校おわり、トラムで帰路へ

17:00 3人合流。スーパーで買い出しして帰宅。

18:30 娘、夕食

19:30 娘、就寝。入浴はお風呂担当(夫)が疲労困憊につき明朝とする

本日の育児終了!

 

夫の感想

  1. せっかく作った離乳食を投げたりグチャグチャにされるのがしんどい。なんで君(私のこと)はこれに耐えられるの?
  2. 娘がずっと動きまわっているので、ベビーカーに乗せてしまって出かける方が楽。移動中は安全だし勝手に動き回らないので、僕が疲れない。
  3. 家で一人で1歳児と向き合うのは大変。

夫は、娘が生まれたその日からオムツ替えもミルクも毎日入浴もやってきているので、やったことがないのは離乳食の用意くらい(もっぱら週末の食べさせ担当)でした。

よって、お任せすることに心配があるとすれば、娘の安全よりも夫のメンタルだったのですが、案の定って感じでした。

分るよー、せっかく作ったご飯を笑顔でぶん投げられると結構心折れるよねー。

夫、18時以降はちょっと魂抜けた感じになり、眠くなって奇声を発する娘の対応も「頭痛くなる」と限界だったようで、娘にはいつもより早めのベッド・インしてもらいました。お疲れ様でした。

 

妻(私)の感想

  1. 反復によるメンタル強化ってあるんだな(離乳食グチャグチャにそれほど目くじら立たなくなる)。
  2. 育児以外の家事がないなら、確かに時間って割と余るよね。でも時間って消えるよね
  3. 「出かけたほうが楽」という発想は無かったので今後の教訓とする。