フランスの赤ちゃんの鼻洗浄。
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赤ちゃんのケア方法は、フランスと日本でやり方が異なるものが色々あります。
と言っても、私は日本のやり方は、育児書と、はるか昔に年下のいとこ達に祖母やおじおば達がしていたことしか知らないのですが。
育児を始めて、今まで見知っていたやり方と違う!(日本の育児書含む)と思ったことに
- 粉ミルクの作り方: 哺乳瓶は煮沸消毒しない、洗剤で洗って乾かすだけ。ミルクを人肌に温めない。市販の常温ミネラルウォーター(赤ちゃん飲料可マーク付きのもの)と混ぜるだけ。
- 沐浴: テーブルの上に敷いたバスタオルの上で頭から体まで石鹸の泡で洗い上げ、バスタブにつけるのは石鹸を洗い流すためだけ。お腹にガーゼとかしない。
などがありますが、衝撃的に異なっていたのが、鼻そうじ。鼻くその取り方。
日本の育児書に書いてあるような綿棒やガーゼで優しく拭き取り、ではなく、生理食塩水で鼻洗浄です。
市販の一回使い切りタイプのスポイトに入ったものを使います。薬局や大きめのスーパーなどに行けば大抵売ってます。100本入りで2ユーロくらいでしょうか。
フランス式赤ちゃんの鼻洗浄の方法
- 赤ちゃんをうつ伏せにする。顔を左右どちらかに向ける。
- 生理食塩水のスポイトを鼻の穴に突っ込む(あまり奥深くではなく、鼻奥に液がちゃんと入る程度)。顔が右向きなら右の穴、左向きなら左の穴。要するに上にくるほうの鼻の穴。
- スポイトを一押しして半分ほど液注入。
- 液がちゃんとスポイトを入れた穴と反対側の穴から出ていることを確認。中に詰まってる鼻くそ鼻水が押し出されてくる(もしくは赤ちゃんの鼻息で噴射されてくる)ので、ティッシュやガーゼですかさず拭き取る。呼吸とともに鼻の中に再度吸い込まれる場合もあるので、その場合はもう一度液を注入。
- 赤ちゃんの顔を反対に向けて同様にする。
- スポイト一本で左右一回分が基本だけど、鼻づまりがひどくて足りない時はもう一本使っても良い。
この方法、赤ちゃんは泣かないのか?
泣きます、そりゃもう盛大に。
鼻くそと鼻水を噴射しながら、顔を真っ赤にして大泣きします。生理食塩水なので鼻に注入しても痛みはないですが、何せ息が苦しいし不愉快極まりないのだろうと思います。
でもうちの娘は、誕生したその日から、毎日毎日この方法で鼻を洗われています。私が受けた指導が特別というわけではなく、鼻洗浄液がどこ行っても普通に売られてるので、フランスではごくごく一般的な方法なのだと思われます。
でも身体がまだ自分でコントロールできない娘は、親にされるがままに来る日も来る日も鼻洗浄。生まれて3カ月近くたった今は、さほど鼻が詰まってない時は、泣かずに鼻洗浄を終える日も増えてきました。汚れがひどいとその分噴射にも力が必要だし、息も苦しいので泣きます。
ほんとエライと思う。私だったら「やー、なんか怖いからヤダ」って遠慮したいくらい。終わったあとは、尊敬の念を持ってたっぷり抱きしめております(入浴担当の夫が)。
傍目にはかなり赤ちゃんに容赦ない感じですが、かなり鼻の中がキレイになるのは間違いありません。
※この鼻洗浄、生後8ヶ月の頃に「もうやらなくていいかなぁ」という感じになり、1歳になった今は全然やっていません。余った洗浄液は、最近では花粉症の私が使用しています・・・。