フランスで子育て猫育て。

南仏での育児と猫のことをつづっています。

祖父の夢を見た。


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昨晩、10年前に亡くなった祖父が夢に出てきた。

 

帰宅したら、祖父が訪ねてきており、コタツに入って待っていた。夫と娘は隣室で過ごしているようだった。

祖父は、会社勤めをしていた時のように、きちんとグレーのスーツを着ていて、髪は後ろになでつけてあった。私が祖父のことを思い出す時の姿だった。

しばらく他愛もない話をした後、祖父は「そろそろ帰るよ」と言って立ち上がった。私も一緒に立ち上がり、玄関で「じゃあまた」と祖父を抱きしめた。祖父は「手紙を書くよ」と言った。ショボっとした目で、泣いているような笑顔をしていた。

祖父が家を出て行ったかどうかは、これを書いている今はもう覚えていない。

 

携帯電話のアラームが鳴って目が覚め、寝ぼけたまま、隣で寝ている夫に今見たばかりの夢をモゴモゴと話して聞かせた。彼も「ウンウン」と相槌はうっていたけど、寝ぼけていたから、もう私の話は覚えていないだろう。

 

祖父が他界してから、彼が夢に出てきたことは何度かあったような気がする。でも、夢の最後にこんなにきちんと別れを告げたのは初めてだ。

 

現実には、私は祖父の死に目に会えていない。最後に祖父に会ってしばらくした後、彼にガンが見つかった。発見後はあれよあれよと悪化して、3ヶ月も経たずに亡くなってしまった。遠方にいたため、一度もお見舞いにも行けずじまいだった。

 

最後に会った時、その時も、私と祖父は別れ際にお互いを抱きしめて「元気でね」と言うようなことを話した。夢で見た祖父の別れ際の表情は、その時と同じだった。笑顔だけど、泣いているような。

 

良い夢だった。

忘れてしまうのがもったいないくらいなので、ここに書き留めておくことにした。

 

「手紙を書くよ」と夢の中の祖父は言った。本当に届いたら最高なんだけどな。

おじいちゃん、私いまフランスに住んでますのでー。